

ASA-CHANG & ブルーハッツ 奇跡の夜のビッグバンド!
遂に、奇跡の夜の記録が世に出る。
真冬の夜の、“一夜限りの”(と銘打った)ビッグバンド。そこにはわずか500人足らずの人(それでも会場は超満員)しか居合わせることができなかったけれど、音楽の熱量は、真冬の空気を溶かして、500人の心を鷲掴みにした。2006年2月8日、渋谷O-WEST。
ドラマーであり、プロデューサーでもあるASA-CHANGの呼びかけに集まったのは、今の日本を代表する音楽家15名。そのひとりひとりは、音も、年齢も、ルックスも、非常に個性的なミュージシャンだらけ。ある意味「デコボコ」なメンバーをまとめるのは、全員が頭に被った青い帽子=ブルーハッツ(リボンやハチマキの人もいるけれど)。青い帽子は、巷で大人気の帽子ショップCA4LAがプロデュース。と、見事に強力なコンセプトに貫かれている。ASA-CHANGのプロデューサーとしての力量にはひたすら感嘆するばかり。
相撲界から、現役時代は「渋谷系力士」として名をはせた敷島(現・錦島親方)が参加。見事な司会っぷりと「敷島ブギ」のメインボーカルを務めている。
ゲストボーカルには、ASA-CHANGと親交の深いLeyona、TOMOVSKY、小島麻由美の3人が参加。「ブルーハッツのテーマ」では、塚本功がボーカルをとる。これまた豪華な顔ぶれである。
ASA-CHANGを入れて16名の演奏家と、3名の歌手と、1名の司会=総勢20名のビッグバンド!
すごい音×20人の迫力!!! 滅多に見ることのできない、音楽の喜びが炸裂した夜。
なぜ、今、ASA-CHANGがビッグバンドをやるのか。
ASA-CHANGはこの辺りの事情について以下のように語ってくれた。
「今回ブルーハッツをやろうと思ったきっかけは、これだけボーカリストのサポートで俺はドラムを叩いているのに、ドラムを叩く自分のバンドをやっていないな、と。ASA-CHANG&巡礼では絶対ドラムは必要ないし・・・。ボーカリストのサポートでしかドラムを叩いていないな、っていうのがきっかけだけどね。そしたら俺にとってはロックバンドのスタイルをとるより、ビッグバンドスタイルをとる方が自然な流れだったということですけど。
ビックバンドをやろうと思ったというか、まず、ドラマーになりたいな、とか、そういうふうに思ったのは、「8時だよ全員集合」とか「夜のヒットスタジオ」とか「ザ・ベストテン」とかああいうTV番組。必ずビッグバンドが後ろにいて、いかりや長介が「8時だよ全員集合!」と言うと、タカタカタカタカドン と、ドラムから入る!俺がドラムはじめた10代というか、ドラムにのめり込んでた時期に、そういうのを見て、ビッグバンドっていうのはすごい、自分の中でカッコイイものだと思った。
ドラムっていうのは、ビッグバンドの花形っていうか、あれだけのメンバーがいて、ドラマーはたったひとりで、ビートのイニシアティブをとっているかっこよさというか、ロックバンドにはない、またちがうかっこよさを感じた。はなっからそういうことが子どもの頃からすり込まれている世代なんで、とりたてて今さらというわけじゃないし、その後自分で組んだバンド(東京スカパラダイスオーケストラ)も、言ってしまえばビッグバンドで。スカバンドではあるんだけど、ホーンがいるビッグバンドには違いないんで、俺の中では今回、唐突にビックバンド、という頭ではまるでないんだよね」
ASA-CHANG&巡礼というある種「ART」なバンドを主宰する一方で、ASA-CHANGの中には、脈々と「歌ものど真ん中」「エンターテインメント」、それは言ってみれば「ビッグバンド的なもの」ということになるにかもしれないが、「彼らしいビッグバンド=ブルーハッツ」が蠢いていた。
映画「スウィングガールズ」以降、俄に盛り上がっている「ビッグバンド」であるが、超個性的なメンバーを集めて、プロによる真剣勝負を挑み、エンターテインメントとして誰もが楽しめるレベルにまで昇華させたASA-CHANG&ブルーハッツは、「ビッグバンド」の決定打と言えるものになったのではないか。それは、あの夜に居合わせることができなかった人にも、このDVDとCDによって、胸のざわめきを伴って感じることができるはず。是非、ご視聴くださいませ!
そして、奇跡は、皆さんの力によって、一度だけではなく、また起こるかもしれないのです。
(スザクミュージック 平田)
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